小規模な事業者は厳しい時代「生産性の向上と新たなアイディアを」
こんばんは、バイ・スティックケアサービスの塚本です。
『道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である』
(二宮尊徳の言葉)
月末、毎月の売上を計算する際に、よくこの言葉を意識します。
介護事業を行うにあたり、
我々が学習をしてきた『福祉の心』『介護技術』は基本として欠かせないものですが、
介護保険制度が始まった頃のように、制度に準じて事業を行っていけば利益が確保できた時代は終わり、
今は「その気持ちや技術だけ」では到底運営できる時代ではありません。
そしてこれからは、小規模の介護事業者にとって特に厳しい時代がやってきます。
物価、エネルギー価格の高騰による経費増、
更に今後の介護給付費、法改正は、大規模化、効率化していて収益率が高い事業所に合わせていく傾向が顕著になっていきます。
今後、大規模になれば収益率が上がりやすくなりますが、
小規模の介護事業者の運営は収益が出しづらく、運営は厳しいものになってきます。
更に、BCP、土砂災害対策、感染症対策、身体拘束委員会、キャリアアップ、資格取得などの環境整備、加算取得など
複雑化された整備と対応を、1施設のみの家族経営企業にも100施設規模の法人にも同じように求められています。
本社・管理部門のない小規模な法人には、その整備のための時間と費用が大きな負担となってのしかかってきます。
更に働き手の不足。
今後は収益率の低い小規模な事業者は、給与待遇・教育制度・新卒採用などの点から大規模な法人に比べ、採用に苦労すると考えられます。
だからこそ、今、今後の施設運営を見据えて、
介護知識や技術だけではなく、
収益確保や従業員確保、経営についてのノウハウが必要となってきています。
ただ、受動的に「次回法改正がどうなるのか?」を探っているだけでは時代に取り残されてしまいます。
現在、そんな将来を見据えて、
弊社も、そして私の周りの介護事業者達も、
介護報酬に依存しないビジネスモデルや事業の多角化、規模拡大、
サービスや待遇の独自性など「生産性の向上と新たなアイデア」を考え実行し始めています。
国の財政等、厳しい現実はありますが、
介護サービスの需要は今後も増え続ける成長産業です。
これから介護事業者は、収益を上げられる事業者とそうでない事業者と二極化が進み、
介護をベースとしながらも、様々な特色を持った個性のある事業者がたくさんでてくると思います。
利用する方にとっても、働く側にとっても魅力ある業界になってくるはずです。
道徳(福祉の心)なき経済(利益確保)は犯罪であり
経済(利益確保)なき道徳(福祉の心)は寝言である
必要な利益を得て、施設運営を今後も健全に運営し、今後の利用者への更なるサービスを行うための資源に充てたいと思います。
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