ゼロリスクのない「コロナ感染症対策」について思うこと。

こんばんは、バイスティックケアサービスの塚本です。
緊急事態宣言解除から約1週間が経とうとしています。
私自身は、職員は、入居者は、どのようにして過ごせばいいのだろうかと悩んでいます。

私たちは人との繋がりの中でのみ生きていくことができます。
完全に繋がりを遮断して生きていくことはできません。
行動や自由の制限」で感染リスクを下がることはできても、
人との繋がりなしでは生きていけないということは、
つまり感染リスクをゼロにすることはできない」ということになります。
一方で人との繋がりは、「生きがいや自らの居場所、役割」でもあります。
繋がりはゼロにできないという以前に、繋がりは生活する上で「ゼロにしてはならない大切な要素」であるのだと思います。
そんなリスクゼロがあり得ない中で、入居者様の「行動や自由の制限」をどこまでしていくのか。
今、その判断は各施設に委ねられています。
緊急事態宣言解除以降、おおるり富塚では一定条件のもと予約制の面会を再開しました。
物品を持ってきてくださったご家族様にはできる限り「一度お会いになっていきますか?」と声をかけさせていただくようにしています。
また起こるであろう感染拡大までの貴重な期間の一時的緩和です。

また、それは職員に対しても言えること。
このコロナ禍の1年7ヶ月、我々、医療介護従事者は、先の見えない緊張感と不安、そして行動制限のストレスに耐えながら日々を過ごしてきました。
医療介護職も「家に帰れば1人の一般人」なのですが、コロナ禍においては他職種以上に自己の行動に神経を使っています。
コロナ禍の中、経済をまわそうと政府予算で行ったGOTOトラベル等による外出の推奨面と、
高齢者施設で従事する職員としての「モラル」は相反し、家族・友人との「制限・モラルに関する温度差」にストレスを感じた方も多かったと思います。
医療介護従業者としての法的根拠のない道徳的、倫理的基準にずっと縛られ続けています。
働く職員たちの集中力、耐久力は大丈夫だろうか。
そもそもこれでいいのだろうか。
現在、経済活動を再開させるため、政府やメディアが一気に解放をリードし始めました。
しかし、まず介護業界はすぐ変わりません。
つまり、一時的に世間との乖離が大きくなり、それによるストレスや負担も間違いなく大きくなります。
今、コロナワクチンの接種を終え、感染症対策も進んできたこの社会で、
医療介護業界で働く我々に、社会が求めている「モラル」とは何なのだろうか。
我々、職員は感染症対策の研修を積み、コロナを正しく恐れる知識が身についています。
感染症対策をし、蜜になる場所、時間を避け、健康管理、行動記録、接触者チェックを日常的に行っていれば、
職員に対する根拠のない行動制限は必要ないのだと思います。
どこにいくのかではなく、そのタイミングと過程に重要な部分があります。
現状を把握しながら、本質を見極めて判断できる人になりたいと思います。

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