コロナ禍について3年間の想いと憂鬱

こんばんは、バイスティックケアサービスの塚本です。
国内でコロナが初めて確認されてから3年が経過。
3年前に周りの医師等から「これから数年続く」と言われ、
にわかに信じがたかった記憶がありますが、やはりこうして3年が経過しました。
コロナ対策関連の補助金に助けられた面もありましたが、
コロナ禍により経営的に非常に大きなダメージを受けています。
全国では、実際にコロナの影響で多くの介護事業者が倒産しています。
2022年介護事業者倒産過去最多 https://www.koureisha-jutaku.com/newspaper/synthesis/20221026_14_2/

私はこの3年間、責任者として何度もコロナ感染者の対応をしてきました。
そして、現在、世間とのギャップに今までにない違和感や憂鬱を感じています。

社会がコロナを抑制するために経済に制限をかけていた頃、
医療や介護現場の逼迫した様子、クラスター情報などが連日ニュースで取り上げられました。
そして、今、社会が完全に経済へ舵を切ると、そのような報道は急激に少なくなり、
コロナ前と同じような行動制限のない生活が戻ってきました。
そして、我々介護事業者は、その流れに置き去りにされてしまいました。

感染者数はこの3年間で波を繰り返しながら拡大。
コロナ陽性者は7日間、濃厚接触者は5日間の原則隔離・待機。
つまり、実は何も変わっていない。
実際、コロナの問題は何も解決できていません。
世間が開放へと向かえば向かうほど、
介護施設はコロナ感染が拡大し、職員や入居者が罹患していきます。
コロナ感染すると職員不足となり、休日出勤や超過勤務の連続。
利益は得られず、経費が膨らみ経営が圧迫。
陽性の入居者は症状があっても医療機関の逼迫から施設内療養の対応を強いられます。
職員不足の中のコロナ感染者の療養。
職員は、体力的にも精神的にも疲労が溜まり、
入居者は罹患や隔離により衰弱が進み、人によっては重症化、命の危険があります。
私も、施設でコロナが拡大した際、世間が旅行割引などで賑わっている傍で、
職場で寝泊まりし、睡眠は2時間から4時間の日々が続きました。

介護事業は「コロナ陽性者の介護」だからといって報酬単価が増えることはありません。
(かかりまし経費や療養補助金はありますが金額はわずか)
介護施設は認知症の方や身体介護が必要な方が入居されており感染の可能性は高く、
基礎疾患のある方が多いので感染対策には、かなりの神経を要します。
そんな中、職員が自らを犠牲し心身をすり減らしながら対応をしても、
それにより特別な報酬を受けることはないのです。
そして、同時進行で法改正や時代の変化への対応も迫られている。
DX化、SDGsがうたわれています。
当社は、常に様々なことにチャレンジし、時代の変化に対応するための対策をする企業ですが、
現在では、その時間や費用を捻出することが難しくなっています。
国が経済に舵を取るのは大切なことですが、
それにより介護事業が逼迫することは分かりきっていたことです。
その問題に対してのフォローが不十分なまま方向性を変えた社会のしわ寄せが今、
我々介護事業者に回ってきているように感じています。

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動画はこちら https://www.youtube.com/watch?v=Q5G-GmbKC6Y&t=310s

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