輪島KABULETに行ってきた話。

こんばんは、バイスティックケアサービスの塚本です。

石川県の北部に位置する輪島市。

金沢市から山の中を車でひたすら2時間かけてたどり着くこの地は、

人口23,000人、高齢者化率45.7%と人口減少と高齢化が大きな課題となっています。

そんな中、「地方創生事業」として街の活性化に取り組む「輪島カブーレ」に見学に行ってきました。

このプロジェクトは、輪島の文化を大切にしながら、

そこに住むすべての人たち、高齢者や障害を持つ人、子育て世代や若者、移住者、外国人などを

ごちゃ混ぜにして繋がりを持たせ、イキイキとした街を作っていく取り組みです。

人口減少に伴い輪島市中心部に増えていく「空き家」や「空き地」を、

子供から高齢者、障害者などすべての方が気軽に利用できる施設にリノベーションをし利活用をしています。

こちらが拠点施設。古い空き家を「輪島らしい作り」を残したままリノベーション。

高齢者デイサービス、放課後デイサービス、障害者就労施設などが複合で入っています。

そして、この中には、飲食(お蕎麦屋・居酒屋)があり、

誰もが気軽に利用できるようになっています。

近所の子供が放課後にここにきて勉強をしたり、

夜は近所の方が会合がてらお酒を飲んでいました。

高齢者や障害者の施設なのですが、

本当に子供から大人まで、いろいろな方が自然に出入りしていました。

介護や障害者施設に「自然といろいろな方が来る仕組み」が建築面、事業面ともに徹底されています。

私も生ビールをいただきました。

食事も美味しかったです。

メニューのお蕎麦などは、自社で製粉製麺し、そこでは施設を利用する障害者の方が働いています。

サービスの循環、サイクルができています。

駄菓子屋も併設されています。放課後に来る子供達には嬉しいですね。

そして、ここには「温泉」があります。

しかも、この温泉は「地域の方は無料」で入ることができ、施設の高齢者や障害者の方の入浴設備でもあり、いろいろな方がごちゃ混ぜに利用しています。

私も温泉に入りましたが、近所の方がたくさん利用していました。

拠点施設の道向かいには、同社が運営するフィットネスジム。

地域の方のための会員制ジムでもあり、高齢者デイサービスの機能訓練マシンでもあり、

障害者や職員の運動場所でもあり。

一つのジムが様々な用途を担っています。

通常は、高齢者デイはデイ内で機能訓練室を作り、会員制ジムは会員のためだけにジムを作りますが、

ここは発想の発進点が異なります。

すべてにおいて、交流・街づくりがベースにあります。

こちらはカフェカブーレ。

親子でクッキングを楽しめるママカフェです。

こちらは、うめのやガレージハウス。

能登半島、輪島は、ロードバイクやツーリングでも有名のようで、

空き家をリノベーションし、観光向けの地域性や文化を大切にしたビジネスも展開しています。

すべての施設が、とてもお洒落で「輪島」の街並みや文化を大切にした作りになっています。

こちらはコワーキングスペース。

ゲストハウスの入り口にあるので、私もここで仕事をしました。

高校生くらいの学生さんも、勉強に活用していました。

輪島カブーレで運営している中華そば屋さんは、東京でラーメン店を運営していた方が、

輪島に移住し店主をしていました。

「まぜそば」を美味しくいただきました。

こちらは私が泊まったゲストハウス。

元々居酒屋だったようで、居酒屋の個室を1人部屋にリノベしていました。

6人泊まれるドミトリーもありました。

シャワールームはありますが、入浴施設はなく、

250mほど離れた先ほどの拠点施設の温泉を無料で利用することができます。

施設内で完結させない(あえて拠点施設に誘導する)ことも、交流を生むための大切なポイントのようです。

その他にも、輪島カブーレは拠点施設から徒歩圏内に、

・サービス付き高齢者向け住宅

・グループホーム2棟

・障害者ショートステイ施設

などを空き家や空き地を活用して運営しています。

拠点施設を中心に、点在する各施設とが交流をし、その中で生活をする一般の方達も一緒になって交流が生まれ、それが活気ある街づくりにつながっています。

正直、今回の視察は、過疎化が進む街を活性化するプロジェクトを

ただ見学をしたいというわけではありませんでした。

開設当時、「生涯活躍のまちづくりプロジェクト」として全国から注目された施設が、

実際に7年ほど経って「運営は順調行っているのだろうか」

「社会課題への成果はどうなのだろうか」など、

つまり、その後の「途中結果」や「答え合わせ」をこの目で確認したいという思いからでした。

人口減少は、止めることができず、高齢化率も下がりませんが、

街の人達が楽しく交流をしながら、ごちゃ混ぜになって街作りをしている姿がそこにありました。

「驚き」と「感動」の連続で、私も今後こういった事業を運営したいと思いました。

その地域ごとのニーズをしっかりと掴み、何ができるか、何から始めるか真剣に考え、

実行に移します。

今回、輪島カブーレの責任者の方には、理念から各施設の説明や案内まで丁寧にしていただきました。

本当にありがとうございました!

また、今後は職員を連れてきたいと思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です