全国初!?アナウンサーによる「朗読クラブ」が高齢者施設で発足@未来マチプロジェクト
こんばんは、バイスティックケアサービスの塚本です。
先日ブログでご案内した「フリーアナウンサー遊佐ちえみさんによる本格朗読クラブ@未来マチプロジェクト」が、
本日、浜松市中央区富塚町の高齢者施設「おおるり富塚」で開催されました。
遊佐さんとはご縁があり、ボッチャの「未来マチチーム」のメンバーでもあり♫
ボッチャ静岡大会当日に、初めてボールを触った初心者の私たちが、
いきなり静岡県3位になるという勢い同様、
今回も先日施設に来てくれた際に、
遊佐さんが「塚本さん、高齢者施設で朗読クラブやってみません?」と誘ってくれ、
その場で「絶対楽しいからやりましょう!」となって、始まりました!
ノリとか勢い、大事だなって思います♫
この朗読会も私の推進する「未来マチプロジェクト」の一環です。
未来マチプロジェクトの詳細はこちら
https://bystickcare.co.jp/mirai-machi/
朗読会は、読み聞かせと違って、それぞれが個々に発声します。
全員が参加できないので今回は10名程度に人数を絞らせていただきました。
皆さん、要支援や要介護の認定を受けた高齢者で年齢も90歳前後の方が多数。
そんな皆さん一人一人が、感情を込めてセリフを発声するわけです。
初回の題材は、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
読んだり、声に出したりできるかな?と若干の不安がありましたが、
とんでもない!
皆さん、全然できるんです。
初めてみた台本を、しっかりと全員に聞こえる声で。
「え!こんなに大きな声出るんだ」って、職員と一緒に驚きました。
そして、さすが遊佐さん、プロフェッショナル。
上手に進行し、
初めは「私は1人でしゃべるのはちょっと・・・」と言っていた方も、
自然に発声し、最後には「とても楽しかった!!」と。
1人づつ、感情を込めて声に出した大事な場面、カンダタの「しめた、しめた」のセリフ、
良かったですね〜。
遊佐さんは、一人一人の参加者のペースに合わせ、寄り添い、しっかり話を聞いてくれ、
その上でアドバイスをしてくれました。
相手を高齢者施設の入居者、いわゆる弱者ではなく、
1人の人生の先輩、個々の関係として関わってくれているのが伝わり、
僕は、それが何より嬉しかった。
皆さんも、そんな遊佐さんの魅力に引き込まれ、ファンになってました。
高齢者施設の入居者って、与えられる側、介護される側っていう認識がありますが、
私は、それは「その人の一部の面」であって、
できないことが大なり小なりあるだけで、
社会参加もできるし、誰かに何かを与えることだってできる、
そう思って、この「未来マチプロジェクト」を進めています。
実際に、今回の朗読会、参加した私も遊佐さんも、皆さんから学ぶことがありました。
「相互の学び」を大切にしています。
高齢者になると、聞く側ばかりになってしまい、
「自分のしゃべり」に皆が聞く耳を立てる経験って、おそらくないと思います。
声に出すって、身体機能にとっても、とてもいいことです!
誰かに聞いてもらえたら、皆でしゃべって聞き合えたら。
そんな取り組みって、素敵ですよね♫
今日の台本は、自室に持ち帰ってもらいました。
夕食の際には、「今日の朗読クラブ、ほんとに楽しかったわ!」と複数の方が私に声をかけてくれました。
持ち帰った台本を、自室で広げ、
「しめた、しめた」とカンダタになりきった台本のセリフが、
廊下に聞こえてきそうです。
介護の仕事って、大変だし、苦労もあります。
日々変化の連続、
私も落ち込むこともあるし、判断に後悔することもあるし、
自信をなくすことだって、間違っているのかなって思うことだって
ほんとにしょっちゅうあります。
夜な夜な、収入と経費をシミュレーションし、頭を悩ませながら何度も何度も計算をしています。
日中は色々やりたい活動をしてるので、マストな事務仕事をするのはだいたい夜、
膨大な事務処理にしんどいなーと思う時もあります。
そんな中、妥協せず、私が前に進んでいけるのは、
私の力ではなく、
こうして、共感し、協力し、背中を押したりしてくれる方達がいるからだなとつくづく感じます。
協力をしてくれる方、職員、そして、ご縁を繋いでくれる方、
皆さんに本当に感謝しています。
ちなみに、朗読会がガチになって、皆が構えすぎないように、
「美味しいお菓子とコーヒーを楽しみましょう」とお誘いするのもポイントです。
今日のお菓子は、浜松市中央区和合町「ハコニワベーカリー」さんの洋菓子です。
私は、お気に入りの家具と雰囲気のダイニングで、朗読を聞きながら、
参加者にコーヒーを淹れていました。
介護施設っぽくなく、オシャレで気持ちのいい空間で
地元のお店の美味しいお菓子を味わう、これも未来マチプロジェクトの一環です。
また、今日はフリーアナウンサーの亀井和美さんにもお越しいただき、今後もご協力をいただけることになりました!
これから、「朗読クラブ」発足して定期的に開催します。
そもそも、アナウンサーの方が高齢者施設に来て、定期的に朗読会をしてくれるってなかなかないですよね!
今までも、当施設で定期的にBARマスターを呼んで開催する「BAR OHRURI」や、
アーティストとバリスタと一緒に行うライブペインティング&コーヒーの「アートカフェ」など、
高齢者施設の常識を覆すイベントを行ってきましたが、
今回の「アナウンサー朗読クラブ」も全国的に珍しいことではないのでしょうか。
自分で言うのもなんですが、「おおるり富塚」に入居している人、他施設で味わうことのできない、素敵な経験ができていると思いますし、未来マチプロジェクトも意味のあることだと思っています。
今日の企画は、テレビ静岡さんも取材に来てくれました!
メディアなど広報を通じて、当活動が広まり、
介護の常識を覆す新しい取り組みを知っていただけたらなと思います。
リライフ富塚
2024年2月、おおるり富塚の東150mのところに「シニア賃貸住宅 リライフ富塚」がオープンします。
リライフのホームページ https://relife-suyama.com/
■未来マチプロジェクト
是非動画もご覧ください!