これからの地域交流のデザインを考える
こんばんは、バイスティックケアサービスの塚本です。
高齢者施設の運営を継続し、今後のことを考え続けていると、
地域づくり、街づくりに繋がっていきます。
今までは当社の運営する「高齢者施設」を中心に地域社会との交流を考えていましたが、
当社の既存の高齢者施設「おおるり富塚」のすぐ東に、
今年2月、浜松市中央区富塚町にシニア賃貸「リライフ富塚」がオープンしたことにより、
高齢者施設とシニア賃貸のつながりが生まれ、
「高齢者施設中心の交流」から、「地域を含めた交流」に拡大できる可能性が出てきました。
未来マチプロジェクトもその活動が広がり、今度は「おおるり笠井」で地域を巻き込んだフードフェスを企画しています。
このおおるり富塚とリライフ富塚を中心とした地域づくりが成功すれば、
一つの地域交流モデルとなると思います。
超高齢社会の中、高齢者施設と地域が溶け込み、今後の必要な地域のあり方を作れるかもしれません。
しかし、交流というのは仕組みづくりがとても難しい。
そもそも、一般の方に向けては、交流を目的とするのはNG。
交流スペースに行きづらい理由は、交流するために行くという目的がのしかかるからでもあります。
交流を強制されるような空間は、瞬間的には協力してくれても、習慣化することはない。
交流することが目的でなく、この場所に来る事に「別の目的」を持たせなければならない。
例えば、食事をする、買い物をするなどをその方にとって必要とすることを目的とする。
それがたまたま高齢者施設であり、
そこに来ることで結果としてコミュニケーションが生まれるというような。
そんなデザインが必要だと思います。
高齢者施設での交流がその時のみで留まってしまう原因は、
「交流目的」のイベントや活動を全面に出しているからだと思います。
自然に、来たくなるような仕掛けを考える。
まずはそれが大切だと思います。
私たちも全国版の高齢者新聞に取り上げられるなど、
様々な取り組みを行っている方だと思いますが、
全国には、もっともっと地域交流の仕掛けを上手に取り入れ、既に地域づくり成功しているケースがあります。
そんな施設に来月もまた視察に行き、
当施設でも「未来マチプロジェクト」の活動にアクセルを踏み、
自然な地域づくりに力を入れて行きたいと思います。