施設運営の「人員配置」の考え方について
こんばんは、株式会社バイ・スティックケアサービスの塚本です。
昨年8月に書いた下記のブログ。
介護施設の運営の「雇用」「人員配置」についての考え方。
読み返すと「そうだなあ」と納得します。
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弊社の行う介護事業には人員基準というものがあります。
訪問介護事業であれば、『常勤2、5人以上』
という人員基準があり、
サ高住は、『日中最低1名以上』という規定の上で、
常駐人員を指定機関に登録する必要あります。
介護事業は人件費率が高く、配置する人員と業務量のバランスが崩れると
人件費が運営を圧迫し赤字を招いたり、人員不足で業務が継続できなくなることがあります。
人員基準を満たし続けること、
そして、
スタッフの業務量が超過しないこと
についてよく悩みますが
『ここが介護事業の非常に難しいところ』です。
算数の教科書では、
「業務を完了するのに、2名で2日かかる。4名だったら何日かかるか」
という問題の答えは…
当然「1日」です。
当然作業人数が2倍になるので、それ分早く終わる計算です。
でも、現実的に施設運営おいては、「ほぼそうならない」ことを私は知っています。
算数の計算方法の通り「1日」となることはない。
現実的な答えは、
変わらず、「2日のまま」、
もしかしたら、、逆に時間がかかって、3日とか4日になる可能性もあると思います。
どうしてそうなってしまうのかというと、
組織が大きくなったり、人員が多すぎると、
『仕事をするよりも互いに作用し合うことにますます多くの時間が使われたり』
『人間関係、摩擦、担当、協力など作用に関わる内部の問題にとらわれやすくなり』
内に向いたことに時間や労力をつかうことばかりが増え、
お互いに仕事を妨げることとなり、スマートにできる仕事を複雑化してしまうことになってしまうからだと思います。
それよりも、できるだけ小さな組織の中で意思決定がなされる体制の方が、
作業目的がはっきりとブレることがなく、
内に向けた余計な時間の浪費ではなく、
お客様という外に向けた有効な時間の使い方ができると思います。
行政や公表制度では、何かと人員配置基準の手厚さ、有資格者の人数等で
評価や安心を測りがちですが、
実際には『人員は算数のように計算ができない』
わけで注意が必要です。
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人員は、多いからいいわけでも、少ないから悪いわけでもない。
本当に悩むこの問題。
でも、おそらくこの事業を続ける限り、この人員配置と業務量のバランスについて
向き合って、向き合って、悩み考え続けることが必要なのだと思います。
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